新興宗教 って なんですか

婚約者は創価学会員でした

「大変だなあって」

前回の続き。

 

母にプロポーズ報告&彼が学会3世であった相談をしました。

明確に反対されたわけではないものの、決して賛成もされませんでした。

 

学会問題に関しては、私はひとりで抱え込まないでいようと思っているので、彼に「仕事終わりに話したい」と連絡。何かを察したのか、「悪い話?」と聞かれ、「別れ話ではないけれど、一昨日連絡した関連*1」とだけ伝えて。

 

以下から会話形式で書きます。あまり取り繕わないで伝えたので、もしかしたら不快な表現もあるかもしれません。お含みおきください。

 

 

私「ラインでも言ったけど、一昨日母親に報告したの。最初はお互いに当たり前が違うことを分かっていければいいねって言ってた。でも昨日の昼間に母親も色々調べたみたいで…あなただけでも抜けることは出来ないのかって聞かれた。」

彼「…うん、それで?」

私「あなたは生まれたときから学会がそばにあって、宗教と一緒に生きるのが“当たり前”でしょ?私は、お宮参り・七五三・初詣は神社に行って、クリスマスも祝って、お葬式は仏教で…。「こういうときってこういうことするよね」っていう日本の文化に従ってそういうことをして、ひとつの宗教を信じるってことをしてこなかった。だからね、宗教って聞くと身構えちゃうの。…前に、「日本人は宗教に対して過剰反応しすぎだ」って言っていたでしょ?それがね、私の“当たり前”なの。分かってほしいのは、私や私の家族が特別過剰反応してるわけじゃない。それが“当たり前”なの。」

彼「…俺も色々迷ったよ。うまくいくのかなって周りに聞いたりもした。片方が学会員で、片方は信心しないままの人もいるし、結婚を機に相手に合わせて信心した人もいる。色々いるよ。大丈夫だよ、別にそれは」

私「私は、あなたが学会員だろうが学会員じゃなかろうが一緒にいたい。…付き合ってるだけならそれでよかった。結婚って違うんだよ。」

彼「違うかな。別に俺側の葬式だって出たくないなら出たくないでいいじゃない。」

私「それは違う、違うよ。付き合ってるんじゃないんだよ、お嫁に行くんだよ。あなたの親族のお葬式に、嫁がいないってそんな非常識なこと出来ない。…学会のお葬式って、みんなでお経を読むんでしょ?」

彼「…そうだったと思う」

私「私はそういう状況にあったことがない。…私はきっと、学会のお葬式に行ったらびっくりしちゃうと思う。わかる?あなたの隣で、私はギョッとしちゃうの。きっと疎外感や違和感を覚える

彼「…うん」

私「今まであなたが当たり前のように信じてきたもの、やってきたこと、言葉にすることに対して、今みたいに疑問を投げかけたり、驚いたりする。“当たり前”が違うってそういうことなんだよ。結婚したあと、きっとそういう場面が何度もやってくる。それが“そうじゃない人”と結婚するってことなの。」

彼「…」(黙ってしまった)

私「…責めるような口調になってごめんなさい。別れたくて話してるんじゃない。前向きな気持ちであなたと一緒にいたい。だから、こんな不安なままで進めない。」

彼「お母さんがどんなものを見たのかは分からないけど、ネットって誤った情報、事実じゃないことばかりなんだよ。」*2

私「うん、嘘もあると思う。でも全部が全部嘘じゃないと思うの。真実だってある。…話したかったのは、“そうじゃない私”と結婚することがどういうことかって、あなた自身でもう一度考えてほしい。何回も言うけど、あなたが今のあなたになった背景には学会があるってわかってるから、私から脱会してほしいとは言わない。あなたが自分で考えて信仰することを決めたなら、それを尊重する。…でも、あなたの信仰心を理解することと、学会自体やその活動について私が受けとめきれるかどうかって別の問題なんだよ

彼「わかった。俺はやめることは出来ないけど、ちょっと考える」

私「…私ばかり話してごめん。」

彼(再度沈黙)

私「…私でいいの、本当に。大きく受け止めること出来ないよ、私。」

彼「…あいこしかいないと思ってるよ」

私「どう思った、私がいま話したこと聞いて」

彼「…大変だなあって

私「なにが?」

彼「なんか、いろいろ

私「…私から伝えたいことはそれだけ」

 

このあと、彼が何か話し始めるかと思って待っていましたが、何も言葉を発さなかったので「切るよ?」と言って終話しました。

 

 

やっぱり「あいこは考えすぎだよ」感が否めない。

そしてなんだか他人事…なのかなぁ。最後に彼が発した「大変だなあって」という言葉の真意が分からず、わだかまっています。

 

今現在、彼や彼の家族は信仰の強制はしないと言っている以上、先に進むには私の覚悟が決まるかどうかが一番の問題。覚悟を固めるための確認作業をしている、といったほうが正しいかもしれません。

 

 

彼のここ一か月の変化として。

会う頻度が少ない(月に2度程度)のは前回も書きましたが、加えてお互いに連絡不精な性格で、LINEで連絡を取るのも週に1度で、彼からの連絡待ち。私から連絡することはそうそうなく、電話もよっぽどのことがなければしません(仕事の都合で会えなくなっただとか、そのレベル)。それに対して不満を感じたことはありませんでした。

彼からのカミングアウトを受け、私から学会関連で連絡することは確かに増えました。それでも、この1か月で2度です。

そして、彼から学会関連以外の話で連絡が来ることも増えました。要は普通の雑談。ここ1週間は毎日来ています

…彼は彼なりに、何か思うところがあるのかもしれません。

 

 

この1か月、何度も「別れた方がいいんじゃないか」と思いました。そのことも、彼に伝えようと思っています。ただ、脅し文句ではなくて、「その可能性が生じるくらい大きな出来事だったけど、それでも一緒に居たいと思った」ということは、言わなきゃ分からないだろうと思うのです。

 

私の性格上、「大丈夫だろう!」と楽観的にことを進めることも出来ず、だからと言って決着点をどこに持っていけばいいのかも分からず…。

 

ただ一つぶれないのは、彼と別れたくはないということ。それを頼りにしていくしかありません。

*1:母へ報告したその日の夜、彼にはある程度のことはラインで報告済

*2:色んな元学会員の方、学会員のパートナーの方のブログを読むと、学会員の人って「週刊誌やネットに流れる悪い噂は全部嘘だ」って口をそろえて言うんですよね。そういう教育を受けてきたとはいえ、なんだかなあと思ってしまう…