新興宗教 って なんですか

婚約者は創価学会員でした

私のスタンス、彼のスタンス

ここで「創価学会とは何ぞや」というのを語るつもりは毛頭なく、ただこの数カ月間、信者のブログもアンチのブログも読み漁り、比較的中立的であろうと思われる宗教学者のそれに関する本を読み、学会内では尊ぶべきものとして扱われているであろう、池田さんの本を読み、近所の図書館には聖教新聞が置いてあった*1ので1週間分程度ではありますが目を通しました。

 

その上で、私が出した結論は「否定も肯定もしない」。

宗教の“教え自体”に対してのスタンスです。なので、それを信ずる人達のことも「否定も肯定もしない」。創価学会に対してだけではなく、キリスト教やその他の宗教に関しても同様です。

神社やお寺へのお参りは日本人としての「慣習」で行う。それだけです。

 

ここまで創価学会が疎まれる原因となってしまったのは、教えが絶対的に正しく、それが唯一のものだと信じ、それを理解しようとしない人を排除しようとしてきたこと。もはや犯罪とも言えるような、思想を強制させるような行為を続けてきたこと。…そしてそれが、今もどこかで続いていること。自分がいつ、そんな狂信者に遭遇してしまうかわからない不安。彼と結婚することで、その不安が大きくなるならば一緒には居られません。

 

私は、彼や彼の家族にそれをされたら、そして、そういった人達から、彼が私を守ってくれないのだと分かったら、別れようと覚悟しました。

 

 

各国でカルト認定を受けていることや、数多くの裁判で敗訴していること、規格外の寄付を信者から受けており、その収支は公にされていないこと。叩けば叩くほど埃は出てきます。

それでも、信じる範囲を自分で決め、他人には強制しない。生きる上で心の拠り所にし、つらい出来事を乗り越える糧にしてきた。そういう、宗教としてあるべき姿を保つ「普通の」信者の方も居ると思うのです。

 

彼や彼の家族がそうであれば、歩み寄っていける希望は残っているはず。

 

 

そして先日、彼自身はどういう考えなのか確認することができました。

・毎朝5分程度、題目をあげていること*2

・会合にはここ数年、参加していないこと*3

・信仰は強制するものではない。私、私の家族の入信に関しても同様であり

 将来生まれてくる子どもに対しても押し付けるつもりはないこと

・彼母に私の話をしたとき、「学会のことを話して、離れていく人でなければいいね」

 「あなたはあなたの家族を持つんだから、うちが信仰に対してどうこう口出しはしない」と言っていたこと

・日本は宗教というものにマイナスイメージを抱きすぎで、それに違和感を抱いていること*4

・(私に話してくれたとき、「言ったら離れていくと思った」と言っていたけれど、経験があるの?と聞いたところ)

 以前付き合っていた人と、それだけが原因ではないものの別れの一因となった経験があること

 

ざっくりまとめて上記。活動家、というわけではないものの、信仰心はある

現状、彼も彼の家族も、私や私の家族に信心を強制するつもりはない*5

 

なんというか1勝1敗という気分です。

大丈夫!とも言い切れないけれど、別れを決意するには材料として弱い…(すみません、なんだかんだ言って彼のこと好きなんです…)。

 

彼と話していて、「学会が悪く言われていることはあくまで噂であり、真実ではない」と思っているなこれは、と感じました。

私が「ネットで色々調べると出てくるでしょう?過激な例だとは思うけど…」とオブラート30枚包で言うと「う~ん…」と納得いかない様子。子どもの頃から当たり前にあったもの、信じる・信じないという判断の前に、刷り込まれてしまったもの。それを疑う言葉に対し、考えることをやめてしまう。典型的な洗脳の症状だと感じました。「本当にこうなるのね…先人の方たち、ありがとう…」と彼のことを冷静に見ることが出来たので、事前勉強しておいてよかった。それに対しての対応は追々。まずは現状把握からです。

 

あとは、彼は何度となく「そんなに大げさな話じゃないよ」と口にしていました。大げさな話だよ…!と言いたくなるのをぐっとこらえ、「でも宗教の違いって人生観とか根本的な考えの違いだよ。今は大丈夫でも、将来合わなくなるかもしれない」と伝えると、「でもそんなの宗教以外でもそうじゃない」と。うん、まあ、そうですね…(弱い)。とはいえ、実際宗教問題で世界では戦争が起こっているわけだし、日本に住んでる人なら新興宗教と聞いたら身構えるでしょう。

今後、まずは「お互いに歩み寄らなきゃいけない問題であること」を認識させる必要がありそうです。私だけ必死に考え込んでしまっている感が若干…。私は元々マイナス思考で不安になりがちなので、その「悪いクセ」だと思われていそうだと話していて感じました。

 

「他宗教のイベント(クリスマスや初詣等)も別に普通にやるし、結婚式も教会も神社でも挙げられるよ。人前式になるかもしれないけど」とも。私はイエス様に対して結婚を誓いたいわけではないのでそれはまあOK。私が我慢するということにはならなそうです。あとは葬儀やお墓の話もしていかなきゃ…。

 

彼自身も色々考えた時期、なぜ学会員の家に生まれたのだろうとか、葛藤したこともあったと話してくれました。彼が、現在の彼になった背景には間違いなく学会が存在していて、だから、脱会してほしいとは私からは言いません。

 

彼が彼の意志で考え、信仰することを選んでいるならば尊重したい。それだけです。

 

*1:置いていいのかよ!って思いましたけど

*2:会うときは大体彼の家に泊まっていましたが、私が居るときはしないでいたそうです。

*3:そもそも集まりなんて2ヶ月に1回程度だよ、と話していました。ここであえて嘘をつくような人でもないのですが、熱心な活動家の話とは相違があります(色んなブログでは、少なくとも週に1回)。今後の要確認事項

*4:これはカミングアウトのときも言ってました

*5:あえて「現状」という書き方をします